注意すること。怒ること。

立場上、社員の皆さんに、何がしかの「注意」をしないといけない時があります。
人を注意することというのは、大変難しい事です。


よく、注意しているつもりが、いつの間にか怒っている事があります。
それでも、そういうのをあまり表に出したくない性質なので、我慢はするのですが、
我慢も虚しく、感情は滲み出て流れます(皆さん、ごめんなさい)。


人に何かを伝えるという事は、大変難しい事です。
最も難しいのは、相手にちゃんと話を聞いて聞いてもらえるような自分になる事です。
同じ意見を交わすのは容易いですが、
注意をするときは、とても難しい。。


いつだったか、急に周りから色々と悪い話を聞くようになった人がいました。
直接の部下ではありませんでしたが、好きな人だったので、気になっていました。
何があったのか。何か不満なのか。


やがて社長にまで「話を聞く気の無い人には、どのように伝えたら良いのか?」と相談されたりもして、
僕は社長に「そういう時は、ビシッ厳しく言うのも必要なのでは」と答えました。
社長は「ふ〜ん」と溜息を漏らしただけでした。
あまり良いアイデアとは思って頂けなかったようです。


そのうち、その人と話をする機会があり、その時に僕自信も、
噂に聞いた問題を感じたので、以前社長に言ったように、一度ビシッと言ってみようと思い、
勇気を振り絞って、言ってみたわけですが、結果は、惨敗でした。。(^_^;


やがてその人は会社を退職し、でも今は元気にやっているようです。良かった。
ただ、どうもその一件の後、僕はだいぶ違う目で見られるようになってしまったようで、
少し悲しいです。


人に何かを伝えるという事は、大変難しい事です。
最も難しいのは、相手にちゃんと話を聞いて聞いてもらえるような自分になる事です。
同じ意見を交わすのは容易いですが、
注意をするときは、とても難しい。。


それは、良い教訓にはなりましたが、
切ない思い出の一つにもなりました。